合わせ炊き、おどり炊き、炎舞炊きの違い。各メーカーおすすめ18選

キッチン家電

新生活を始めたり、今まで使っていたものが壊れたりすると必ず必要になるのが炊飯器ですよね。

ところが久しく炊飯器のラインナップを見ていないと各メーカーどんな感じの炊飯器を出しているのかが全然わかりません。。

「何か凄そうだけど、具体的にどこが凄いの?」

「他のメーカーと何が違うの?用語ばかり目についてわからん。。」

私もそんなことを思ってしまいます。

とはいえ、炊飯器が必要になったのでカタログを持ち帰って各メーカーの炊飯器の特徴やメーカーによって何が違うのかを調べてまとめてみました。

一言で言えばこんな感じ。

東芝「合わせ炊き」は真空の浸透技術で、時短できるのにふっくら美味い

パナソニック「おどり炊き」は各銘柄米から推奨されている実力派炊飯器

象印「炎舞炊き」は炎と釜と圧力を限りなく本物のかまどに近づけた秀作

日立「ふっくら御膳」はお米のツブの輪郭と甘味が際立ち、炊飯で蒸気がでないのでどこでも置ける

三菱「本炭釜」は本物のかまどに近づけつつ、内釜をまるごと炭で作った本気の炊飯器

タイガー「ご泡火炊き」は内釜に土鍋を採用、デザイン良し

もう少し詳しくお伝えしていきますね。

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各メーカーのざっくりした特徴とラインナップ

東芝は「合わせ炊き」

東芝は「合わせ炊き」というのが他のメーカーとの違い。

一体何を合わせるのかというと、

・内釜を真空にして一気にお米の芯まで水をひたす

・かまど大火力で芯までふっくら炊き上げる

これらを合わせることによって、浸しの時間が必要ないのにお米の芯まで水を吸収させることが可能。

するとお米が柔らかく、粘りが出るとともに甘味がアップします。

さらに真空状態での大火力と繊細な圧力調整でふっくら炊き上げることを可能にしています。

しかも、11通りの好みの食感を選ぶことができます。

もちろん、玄米・麦ごはんコースもあり。

炊くのに時間がかかる玄米も、真空で浸してくれるので通常よりはるかに早く、ふっくら炊き上げてくれます。

ちなみに真空を活かした保温なので、実に40時間もお米の美味しさを保ってくれます。

東芝「合わせ炊き」のラインナップ

合わせ炊き RC-10ZWM


東芝 真空圧力IHジャー炊飯器(5.5合炊き) グランブラックTOSHIBA 圧力+真空 合わせ炊き RC-10ZWM-K

合わせ炊きの最上級モデル。

価格は高いですが、お米に妥協を許さない方にふさわしい一台。

真空機能と伝統の羽釜の形をした内釜がしっかりお米を対流させ、お米の甘味を引き出しふっくら炊き上げてくれます。

好みの食感も選べますし、コースも多彩。

合わせ炊き RC-10VPN


東芝 真空圧力IHジャー炊飯器(5.5合炊き) グランブラックTOSHIBA 合わせ炊き RC-10VPN-K

スタイリッシュなデザインと使いやすさに特化したタッチパネルが特徴。

価格は高めですが、食感を炊き分けできるので毎日好みの食感を楽しむことができます。

また、冷めてもふっくらしたお米が楽しめる「お弁当コース」や1膳分でもふっくら炊き上げる「少量コース」など多彩なコースを搭載してます。

操作が簡単なのはありがたいです。

合わせ炊き RC-10VXN


東芝 真空圧力IHジャー炊飯器(5.5合炊き) インディゴブルーTOSHIBA 合わせ炊き RC-10VXN-L

内釜を備長炭釜にし、タッチパネルがついていないことで価格を抑えたモデル。

とはいえ、できることは最上級モデルと比べてさほど遜色がありません。

これは1升サイズもあり。


東芝 真空圧力IHジャー炊飯器(1升炊き) グランホワイトTOSHIBA 合わせ炊き RC-18VXN-W

パナソニックは「おどり炊き」

パナソニックは「おどり炊き」というのが他のメーカーとの違い。

中でも最大の特徴である「Wおどり炊き」というのは要するに

異なった2種類の対流方法でお米を踊らせ、一粒一粒芯まで熱を通し、甘みとふっくら食感に優れたお米に仕上げる炊き方。

フタ部分にもIHがあり、上からも熱することができるのはパナソニック独自。

Wおどり炊きで特筆すべきは50もの銘柄を炊き分け、それぞれの味や食感を最大限にひきだす性能を持っているということ。

ゆめぴりか、あきたこまち、つや姫など名だたる米どころがWおどり炊きを推奨しているのです。

なので美味しさで言えば間違いないです。

しかも「鮮度センシング」という性能を持っており、お米の鮮度すら検知してくれます。

そして鮮度に合わせた炊き方をしてくれる優れもの。

また、スチームを利用した保温でお米のパサつき、臭いを抑えつつ、長時間おいしさを維持してくれます。

パナソニック Wおどり炊きのラインナップ

Wおどり炊き VSX109


パナソニック 炊飯器 5.5合 スチーム&可変圧力IH式 Wおどり炊き ホワイト SR-VSX109-W

パナソニックの最上級モデル。

最初、圧力が掛かっている時の音にやや驚く方もいます。

スチームのため、水を入れる作業が若干だけ面倒かもしれません。

しかし、炊き上がりはさすが米どころ推奨の炊飯器。

甘味、食感ともに評価が高いです。

同じ機能で1升炊きタイプのSR-VSX189もあります。


パナソニック 炊飯器 1升 スチーム&可変圧力IH式 Wおどり炊き ブラック SR-VSX189-K

Wおどり炊き SR-SPA109


パナソニック 炊飯器 5.5合 スチーム&可変圧力IH式 Wおどり炊き ブラック SR-SPA109-K

鮮度センシングや銘柄炊き機能を除いて価格を抑えたモデル。

とはいえ、お米の美味しさの評価は高くデザインもスタイリッシュ。

少量であっても美味しく炊けます。

同じ機能で1升タイプ、SR-SPA189もあります。


パナソニック 炊飯器 1升 スチーム&可変圧力IH式 Wおどり炊き ブラック SR-SPA189-K

Wおどり炊き SR-PW109


パナソニック 炊飯器 5.5合 可変圧力IH式 Wおどり炊き ホワイト SR-PW109-W

最高級モデルから鮮度センシング、銘柄炊き、IHスチーム機能を除いて価格を抑えたモデル。

それでもWおどり炊きなので評価は高いです。

最高級モデルほどの機能はいらないけれどお米を美味しく食べたいなら最適な一台です。

同じ機能で1升炊きのSR-PW189もあります。


パナソニック 炊飯器 1升 可変圧力IH式 Wおどり炊き ホワイト SR-PW189-W

象印は「炎舞炊き」

象印は「炎舞炊き」という、かまどの炎のゆらぎを完全再現した底部の3つのIHヒーターを内蔵しているのが他のメーカーとの違い。

従来型の4倍以上もの火力を発揮します。

しかも3つのIHヒーターをローテーションさせることでかまどの激しい炎のゆらぎを再現し、内釜で激しく複雑な対流を起こし炊きムラを抑えつつ一粒一粒をふっくら炊き上げます。

また、前回食べたお米の硬さや粘りの感想を入力することで炊き方を調節してくれる「我が家炊き」という機能あり。

実に最大121通りの炊き方があるので自分の好みの食感に炊くことが可能です。

象印 炎舞炊きのラインナップ

炎舞炊き NW-KB10


象印 圧力IH炊飯ジャー(5.5合炊き) 黒漆 ZOJIRUSHI 炎舞炊き NW-KB10-BZ

価格は高いものの、安物のお米でもブランド米の味に仕上げてくれる象印の最上位モデル。

洗うのがやや面倒というレビューもありますが、お米の甘味とふっくらした食感を極限まで引き出してくれます。

お米の味に妥協したくないならば、間違いのない一台です。

同じ機能で1升炊きタイプのNW-KB18もあります。


象印 圧力IH炊飯ジャー(1升炊き) 黒漆 ZOJIRUSHI 炎舞炊き NW-KB18-BZ

炎舞炊き NW-ES07


象印 圧力IH炊飯ジャー(4合炊き) 濃墨 ZOJIRUSHI 炎舞炊き NW-ES07-BZ

4号炊きと小さく、我が家炊きメニューは81通りにセーブされているため、価格が抑えられているモデル。

とはいえ、1~2人暮らしならば十分な容量。

購入された方の満足度も高いです。

日立は「ふっくら御膳」

一粒を極上に炊き上げる「ふっくら御膳」は、蒸気が出ない設計なので置き場所を選ばないのが他のメーカーとの違い。

蒸気はどこへ行ったのかというと、水分として貯めておき、ヒーターで加熱してスチームとして利用するわけです。給水する必要がないので楽です。

また、スチームを利用した保温で40時間も美味しさを保ってくれます。

内釜の下には凸があり、発熱面積を広げるとともに泡を発生させるので一粒一粒に十分な熱を伝えることができます。

お手入れも部品の取り外しが簡単なのでしやすいのが特徴。

日立 ふっくら御膳のラインナップ

ふっくら御膳 RZ-W100CM


日立 圧力スチームIHジャー炊飯器(5.5合炊き) フロストブラックHITACHI 圧力スチーム ふっくら御膳 RZ-W100CM-K

日立の炊飯器の最上位モデル。

保温での美味しさキープは40時間もたないとのレビューもありますが、炊き上がりの美味しさは間違いなし。

他のメーカーの最上位モデルに比べて価格も安く、手に入れやすいのも特徴です。

外観も高級感があります。

ふっくら御膳 RZ-V100CM


日立 圧力スチームIHジャー炊飯器(5.5合炊き) パールホワイトHITACHI 圧力スチーム ふっくら御膳 RZ-V100CM-W

汚れが落ちやすいコーティングが施されていないので価格が抑えられたモデル。しかし最上位モデルと機能的にはほとんど遜色がありません。

0.5合という少量からでも美味しく炊くことができます。

三菱は「本炭釜」

三菱も象印のように、かまどを再現した炊飯器なのですが、内釜が金属製ではなく「本炭釜」というのが他のメーカーとの違い。

内釜が炭なので熱を加えると全体が発熱しますし、金属製の釜とは比較にならない熱量になります。遠赤外線というやつですね。

加えて八重の全面IHヒーターによる大火力、激しい対流を起こす内釜の形状でお米をふっくら芳潤に仕上げます。

しかも、普通の炊飯器なら火力を弱めるタイミングがあるのですが、本炭釜はずっと高火力を維持し、お米のうまみを極限まで引き出します。

もちろん、ごはん茶碗一杯分のような少量であっても美味しく炊けますし、50の銘柄を炊き分ける「銘柄芳潤炊き」という機能あり。

本炭釜のラインナップ

本炭釜 NJ-AWA10


三菱 IHジャー炊飯器(5.5合炊き) 黒真珠MITSUBISHI 本炭釜 KAMADO NJ-AWA10-B

三菱の炊飯器の中で最上級モデル。

価格は高いですが、ガス炊飯の上を行くという評価を受けています。

お米の食感や甘味は電子レンジで温め直しても持続しており、満足度は非常に高いです。

お手入れもしやすく、毎日のごはんが楽しみになる一台です。

本炭釜 NJ-VWA10


三菱 IHジャー炊飯器(5.5合炊き) 黒真珠MITSUBISHI 本炭釜 NJ-VWA10-B

「銘柄炊き」など最上級モデルからややメニューを除くことで価格を抑えたモデル。

とはいえ、本炭釜と大火力なのでお米の美味しさは健在。

本炭釜 NJ-SWA06


三菱 IHジャー炊飯器(3.5合炊き) 白和三盆MITSUBISHI 本炭釜 NJ-SWA06-W

本炭釜の小容量タイプ。

ですが価格は高めです。

コンパクトなだけに、八重IHヒーターではなく五重となっています。

とはいえ、本炭釜なので内釜全体が発熱しお米はふっくら炊き上がります。

小容量だけどお米にこだわりたいなら間違いのない一品です。

タイガーは「ご泡火炊き」・「炊きたて」

タイガーの炊飯器シリーズは高級モデルが「ご泡火炊き」。

スタンダードモデルが「炊きたて」となっています。

ご泡火炊きは内釜に土鍋を採用しており、金属製の内釜に比べて約4倍の遠赤外線効果が得られるのが他のメーカーとの違い。

土鍋は四日市の萬古焼(ばんこやき)。

また、土鍋が起こす激しい対流と細かな泡立ちがお米を傷つけず熱を伝え、むっくらとした食感と旨みを引き出してくれます。

タッチパネル採用により操作性も簡単にして秀逸。

保温の際は、親水加工が施された蓋により内蓋に水の膜ができるのでご飯の乾燥を防ぎしっとり保温してくれます。

室温センサーもついているので、室温に応じた温度制御をしてくれてバサつきや嫌なニオイを抑えてくれます。

ちなみに外観はインテリア性にも優れており、おしゃれです。

ご泡火炊きのラインナップ

ご泡火炊き JPG-S100


タイガー 炊飯器 5.5合 土鍋圧力IH式 料亭炊き ご泡火炊き プレミアム本土鍋 5段階炊き分け タッチパネル シルキーブラック 炊きたて JPG-S100

タイガーの最上級モデルなので価格は高いです。

味の評価としては期待とは違ったという人もいたり期待以上だったというレビューもあり好みが分かれています。

土鍋なので炊き上がった後も内釜は高温なため、放置しておくと底の方が焦げます。なのですぐに混ぜておく必要があります。

とはいえ、しゃっきり~もっちりまで5段階炊き分けがあり、3段階の火加減も選択できるので自分好みに合わせることができます。

お手入れに関しては、部品がたった3つで取り外せるので非常にやりやすいです。

ご泡火炊き JPH-A102


タイガー 炊飯器 5.5合 土鍋圧力IH式 ご泡火炊き 本土鍋 3段階火かげん選択 ワインブラック 炊きたて JPH-B102KW

タッチパネルや5段階炊き分けなど、機能を抑えた分、価格も抑えられたモデル。

タイガー 「炊きたて」のラインナップ

炊きたて JPK-A100


タイガー 炊飯器 5.5合 圧力IH 土鍋コーティング 炊きたて ホワイト JPK-A100W

いわゆる、スタンダードな炊飯器なので機能的にはご泡火炊きに及びません。

通常の炊飯より美味しく炊く「極うま」メニューには2倍の時間がかかりますし。

その分価格はリーズナブル。高級炊飯器じゃなくて十分とお考えなら手入れのしやすさも相まってちょうどいい一台です。

炊きたて JPK-B100


タイガー 炊飯器 5.5合 圧力IH 土鍋コーティング 炊きたて ブラウン JPK-B100T

炊飯完了の10分前に出る蒸気量が結構すごいですが、スタンダードな炊飯器。

そう割り切れば非常に扱いやすく味の満足度も高いです。

まとめ

そんなわけで炊飯器は各メーカーでなかなか特色がありますね。

最上級モデルはお米の美味しさで言えば、高い水準でそこまで大差はない感じですが、あとは時短を求めるのか、保存状態にこだわるのか、ひたすら味にこだわるのか・・といったところですね。

繰り返しになりますが

東芝「合わせ炊き」は真空の浸透技術で、時短できるのにふっくら美味い

パナソニック「おどり炊き」は各銘柄米から推奨されており、銘柄米によって最適に炊き分ける実力派炊飯器

象印「炎舞炊き」は炎と釜と圧力を限りなく本物のかまどに近づけた秀作

日立「ふっくら御膳」はお米のツブの輪郭と甘味が際立ち、炊飯で蒸気がでないのでどこでも置ける

三菱「本炭釜」は本物のかまどに近づけつつ、内釜をまるごと炭で作った本気の炊飯器

タイガー「ご泡火炊き」は内釜に土鍋を採用、デザイン良し

参考にしてくだされば幸いです。