水中写真家、高橋怜子さんの写真が人の心を打つ理由は?経歴まとめ

人物紹介

2018年、ナショナルジオグラフィックコンテストでいきなりグランプリを受賞された高橋怜子さん。

しかし、元々プロだったわけでもなく、半導体のエンジニアとして20年会社に勤めるサラリーマンだったわけです。

ナショナルジオグラフィックのコンテストといったら、世界中の写真家が目標とする最高峰の写真コンテストですからね。

なぜ、このような快挙を達成することが可能だったのか?

高橋怜子さんはどのような経歴なのか?調査してみましたのでお伝えしていきますね。

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高橋怜子さんの水中写真撮影のこだわり

高橋さんは偶然グランプリを獲得したわけでなく、しっかりとした技術のうえに成り立っています。そのテクニックはこちら。

動物本来の色にレタッチする

水中撮影なので、そのままの色だと海洋生物が写っていてもかなり一面ブルー。

つまり、全体がぼやけた写真になります。

そのため、高橋さんはより本物の動物の色に近い色に補正されています。

すると動物の輪郭もはっきりしてきます。

撮影終わりに地元のクルーと飲みに行く

現地の情報は自分の考えより、やはり地元の人が詳しいです。

徹底的な下調べ

高橋さんは、世界でどういう写真が撮られているのかを常にリサーチされています。

そしてターゲットとなる海洋生物について、その生態を徹底的に調べてから撮影に臨みます。

生態がわかっていれば、次にどのようなアクションをするのか、予想ができますからね。

海の中にカメラは2台持っていく

高橋さんは水中撮影の際、レンズが異なるカメラを必ず2台持っていきます。

望遠はあまり仕上がりが気に入らないらしく、なるべく近距離が臨場感が出るのでギリギリまで海洋生物に接近されて撮影されます。

また、高橋さんは天然なところがあるため、よく電池やメモリーカードを忘れるのだそうです。

そのためにも、2台を持参ということですね。

余計な写り込みはボツ

海洋生物の撮影は、ゴミが写ったり人が写ったりするこも多々あります。

現在の技術をもってすれば、そういったものを消す補正をすることは簡単です。

しかし高橋さんは、写り込みがある写真はどんなに海洋生物がよく撮れていてもボツにされます。

先のことは考えない

人生何が起こるかわからない、だから先のことは考えない。

今のことで精一杯と高橋さんは語ります。

確かに、先のことを考えすぎると動けなくなりますからね。

高橋怜子さんの経歴

大学時代

岩手県出身。

高橋さんはもともとは高校教師を目指しており、大学時代は基礎科学を勉強するため理学部を学ばれていました。

当時は家庭教師のアルバイトも2~3件されていたので金銭的にも時間にも余裕があったということですね。

教師志望ということで勉強得意だったんですね。

硬式テニス同好会の友人たちと遠出するなど、キャンパスライフを楽しまれていました。

研究室に配属になってからは学業で忙しくはなりますが、その中で出会った社会人学生からの言葉が高橋さんの心に残りました。

「理学部に入ったことで将来の方向性が限られていると思わなくていい。やりたいことをもっと色々考えたほうがいい。」

「大学院に進むなら他大学や医学や薬学といった他分野、海外も視野に入れて考えてみて」

ただ、当時の高橋さんは、ずいぶん難しいことを言う先輩だな。。という認識しかなかったということです。

会社員時代

会社員になって夢中になった趣味はダイビング。

長期休暇には必ず国内外の海に潜りにいくというライフスタイル。

いいですね!

また、当時は愛犬「ラブ」を飼っており、ラブを撮りたい理由でカメラを手にするようになりました。東北の四季と愛犬いうテーマでかなりの枚数を撮り続け、展覧会にも出品されていました。

この頃から写真はお上手だったんですね。

しかし、愛犬ラブが亡くなってしまったことをきっかけに、しばらくファインダーを覗くことができなくなられるんですね。

時が経ち、写真とダイビングという趣味が1つに合体。

海に潜り、サメやマンタ、ギンガメアジなど様々な海洋生物を撮影するようになっていきます。

この頃はプロになろうなどという気持ちはなく、「定年後にもっと自由に撮影できたらいいな。」と考えていた程度。

会社を辞めた2つのきっかけ

突然、高橋さんが公私にわたってお世話になっていた会社の先輩が亡くなられます。

誰もが明日など保証されているわけではないんですね。

さらに故スティーブジョブズ氏の言葉が高橋さんを突き動かします。

「今日が人生最後の日だとしたら、今日やるつもりのことをやりたいだろうか?」

「答えがノーという日が何日も続けば何かを変える必要がある」

人生の時間は限りがあることを痛感した高橋さんは本当に好きなことに時間を使いたいと考え2017年に20年以上勤めた会社を退職。

この時点でもプロの写真家になると決められていたわけではなく、一旦会社から離れて自由に過ごしたかったという思い。

夢中で撮影した写真がグランプリ受賞

退職し、自由に世界中を飛び回り、海に潜っては写真を撮る日々を送っていた高橋さん。

そして、2018年2月の久米島。念願のザトウクジラの親子に遭遇。

遊び好きな子クジラが近づいてきて尾やヒレを盛んに動かして見せた貴重な瞬間をカメラに収めました。

この写真こそがグランプリ作品の「MERMAID」。

受賞直後から世界中のメディアやバイヤーから問い合わせが殺到。

この受賞によって高橋さんはプロになる覚悟を決めたわけです。

まとめ

高橋さんの生き方は、胸に迫るものがありますね。

「自分は本当に好きなことをしているだろうか?」

「この仕事をすることで満足感が得られているのだろうか?」

と問わずにはいられません。

もし、あなたも答えが「ノー」であるなら今日できることから初めてみてはいかがでしょうか?